湿布の話

今日のブログは織羽が担当させて頂きます。
今回お話させていただくテーマは、ズバリ!湿布(しっぷ)です。

湿布と一口に言いましても、冷感・温感・薄いテープ型など様々なものがありますが、まずはそれぞれの特徴を少しご紹介します。

冷感湿布:炎症を抑える消炎鎮痛剤とメントール等のスーッとする冷感の刺激がある成分が入っており、保湿性もあります。

温感湿布:中に唐辛子エキスなど、温感刺激を持つ成分が入っており、人によってはピリピリとした刺激によりかゆみが出たり、発疹が出ることもあります。

経皮鎮痛消炎パップ:皮膚から吸収されるタイプの鎮痛剤が効果を発揮するもので、病院で処方される湿布の大半がこれです。冷やしたり温めたり等の作用は弱いものの、痛みや腫れを抑える効果は一番です。最近では、水分を含まない薄いテープ剤(モーラステープ・ロキソニンテープ)も多く処方されています。

では、どのように使いわけていくのが良いのでしょうか?

簡単に言うと、患部が腫れていたり、熱を持ったりしている場合には、冷感湿布、炎症がなく痛みなどの症状が慢性化している場合は、温感湿布を使うのだそう。どちらとも言えない場合は、自分が気持ち良いと思うものを選ぶと良いとか・・・。

もう一つ付け加えるなら、お風呂で温めると痛みが和らぐときは温感湿布、ズキズキと痛みが悪化するときは冷感湿布が良いです。

一般的な湿布は水分を多く含みますが、テープ剤に至っては粘着力が高く、よく伸びるため剥がれにくく目立ちにくいです。しかし、ややかぶれやすくもあります。

そして、湿布を貼るタイミングも重要です。痛み止めの湿布は、痛みがひどくなったら貼ると思っている方が多いと思います。しかし、実際は痛みがひどいときは炎症も激しく、痛み止めの成分が患部に浸透しにくい状態なのです。慢性期では、入浴後など痛みが比較的和らいでいるときに貼るのが最も効果的でまた、温感湿布は入浴前後30分は張らないようにしないと、刺激やかぶれなどの副作用が強く出てしまう恐れがあります。

最後に湿布でかぶれにくくするための工夫について・・・。

まず、貼る時間を短くすること、次に細かく切って感覚をあけて貼ること、三つ目は細かく切り込みを入れて網目状にすること。

皆様、お仕事上湿布にお世話になることが多い方もいらっしゃると思います。
なるべく早く痛めた部分が治るよう、正しく使用していきましょう。

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