バスの玄関「バスタ新宿」

新宿駅南口に4月4日、これまで駅周辺に19カ所あった高速バス発着場所を
集結させた交通拠点「バスタ新宿」がオープンしました。

JRの線路上に広がる人工地盤の上に設けられた施設には118社のバスが乗り入れ、
1日に最大1625便のバスが発着するという、日本最大の高速バスターミナルです。
 

バスタ新宿外観
 

バスタ新宿は2階がJRの改札口と直結した歩行者空間、3階がタクシー乗り場と
一部の高速バス降車場、4階が待合施設やチケット売り場などを備えた高速バス
ターミナルで、バスの発着場所は3・4階合わせて15カ所(このうち3か所は降車場)。
このほか、3階には新宿駅周辺を循環する「新宿WEバス」の乗り場と、都内や
全国の観光情報を外国人観光客にも対応した、日・英・中・韓の4言語で提供する
東京観光情報センターも設けられている。

 

4階の高速バスターミナル部分には中央のバス通行路を囲むように四辺に3面ずつ、
計12面の乗降ホームが設けられる。ホームは各辺の3面毎にA-Dのエリア分けが
されており、ツアーバスからの転換事業者以外の昼行便は事業者に関係なく
概ね以下のように行き先の各方面別にホームが集約されている。

Aエリア(A1 – A3):空港リムジンバス、北関東・千葉・福島方面

Bエリア(B4 – B6):箱根・静岡・山梨方面

Cエリア(C7 – C9):北陸・長野・岐阜方面

Dエリア(D10 – D12):仙台・名古屋・大阪方面、ツアーバスからの転換事業者

バスタ新宿乗り場

 

競合よりも、共存共栄へ

バスタ新宿の開業により、JR各線と高速バスの乗り継ぎは格段に便利になります。
一方で、鉄道と高速バスには競合する区間も多いです。また、高速バス同士であっても、
これまでは別の乗り場に発着していた、同じ目的地へ向かう他社の路線が同一の
ターミナルに乗り入れることになります。ですが、鉄道、バス会社ともに、
「競合」は特に意識しておらず、むしろ「協調」による活性化への期待が高いようです。
JR東日本は「新宿の交通結節点としての機能が高まる。競合のあるなしよりも利便性の
向上が重要」。高速バス会社も「新宿でバス同士の乗り換えもできるようになり、高速
バスがこれまでの2地点間移動からネットワーク移動の手段になっていく」と期待を示す。

 

利用者目線で

バスの発着場所探しに右往左往せずに済み、鉄道との乗り継ぎも便利になり、移動の
選択肢が増えるわけで、ありがたいことです。
ちょっと、心配なのは、同じ行先のバスが多数あるため、乗り間違えないかなと
思ってしまいます。

バスターミナル

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