文書作成にLaTeXを!

 アビリンピック福井大会(のワード・プロセッサ部門)でなぜか金賞を受賞してしまった者です。
3月22日以来、久しぶりにブログを担当します。

今後担当するブログの為に「牛乳男」と名乗っておきます。
 

パソコンでの文書作成ソフトというと、Microsoft Wordくらいしかご存知ではない方も多いかと思います。
ですが、もう1つ、とんでもなく凄いソフトがあります。

それは、ドナルド・クヌース博士(コンピュータサイエンスを専門とするアメリカ人数学者)が開発したTeX(「テックス」ではなく、「テック」とか「テフ」と読みます)に
レスリー・ランポート博士(やはりコンピュータサイエンスを専門とするアメリカ人数学者)が大幅に改良を加えたLaTeXです。
 

アスキーの手により、日本語にも対応できるようになっています。
クヌース博士は、自身の著書のできあがりを見て、その出力が美しくない、と怒り狂って自分で組版システムを開発してしまおう、と思い立ち、本当に開発しちゃったそうです。
複雑な数式でも美しく出力できることが一番の特長かと思います。Wordではそうはいきません。
 

販売すれば相当な値段で売れると思われる程大掛かりで凄いソフトなのですが、驚くべきことに、フリーソフトウェア(完全無料!)です。
パソコンがインターネットに繋がってさえいれば、誰でも自由にダウンロード、インストールすることができ、一旦インストールすれば誰でもいくらでも使うことができます。

(LaTeXはLaTeXだけをインストールして終わり、というわけではなく、複数の関連ソフトウェアをインストールする必要があり、
かつては初心者にはインストールが最初の大きな難関でしたが、
有志がそれら全てを一気にインストールできるインストーラを作成し、今や初心者でもインストールは簡単に行えます。)
 

LaTeXは、通常の文書作成だけではなく、出版物を作成する等の用途にも使えます。
最近の数学や物理学等の書籍の殆どがこのソフトを用いて作られています。
中学校や高校、そして大学の(主に理系の)教員は、多くの人がこのソフトを使って試験問題等を作ったりして有効活用しています。
 

Wordでできることの殆どはLaTeXでもできると思われます。
ただ、LaTeXは、WordのようにWYSIWYG(見たままが得られる)ではなく、コマンド入力形式で文書を作成するもので、プログラミングに近いので、慣れるまでには少し(かなり?)根気が要るかもしれません。
また、Wordでは簡単に使える、例えば「ワードアート」等のような機能は、LaTeXにはデフォルトでは用意されていないので、大変ですがマクロを自作する必要があります。
(わざわざ自作しなくても、インターネットで検索すれば、どこかの誰かが作ったマクロを無料でダウンロードできることも。)
 

気が向いたら、是非使ってみてください。決して損はしません。
 

参考URL https://texwiki.texjp.org/
参考図書 奥村晴彦、黒木裕介『[改訂第6版]LaTeX2e 美文書作成入門』(技術評論社)

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