量子論

皆さんこんにちは。本日のブログ担当のS.Fです。
少しアカデミックな話を。
現代の自然科学では、科学を理解する上で“波”という概念が、重要な鍵を握っています。 みなさんは、「波」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。
光だったり、音や水面も波ですね。しかし、波で説明されるのは、これだけではないのです。

人や車、硬いイメージの、机やプラスティックこの世界に存在するもののほとんどは、波であるといっても過言ではありません! 物質のほぼ全てが“波”の性質を持っています。
これらの波は、水や音の波と違って消える(減衰する)ことはありません。もし減衰する波だったらこの世界(物質)そのものが消えてしまう事になります。この波のことを『物質波』といいます。この物質波の代表例、例えば電子がそうです。下の数式はド・ブロイの関係式といいます。

      
λ=h/mv

この方程式は、右辺は波長λ、左辺の分母には物体の(この場合は粒子の)速度v、を表しているのですが、(hはプランク定数という定数です。)不思議なことに一つの数式に波の性質と、物体(粒)の性質が両方含まれている事を意味しています。軟らかいイメージの波と、硬いイメージの粒子、の2つの性質が同居しているこの存在の事を「量子」といい、量子はすべて波動性と粒子性を持っており、これらの量子から私達の世界が成り立っていると考えるなら、ほとんど物質は、波であるということができます。
このように波という考えは自然の世界を大きく貫いている概念だと思うのです。

ちょっと長くなりました。上の世界を
「量子論」と言います。不思議な世界ですので、関心を持って調べてみてはいかがでしょうか? 

以上です。最後まで読んでくださってありがとうございました。

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