NHKスペシャル 人口知能 天使か悪魔か 2017を見て

導入は、将棋界の佐藤天彦名人と最強の人工知能が激突する電王戦2番勝負で人工知能の前に、佐藤名人も完膚なきまでに
叩きのめされた。この将棋ソフトの開発者は過去の棋譜(プロ棋士の戦ったデータ)を入力して人工知能に学習させ、さらに、
人工知能同士で、今後棋士同士が対戦で2000年かかるとされる対戦を行っている。もはや人間など敵ではない。
人工知能は、モンスターのような進化を遂げている。

また、人間の知性を越える人工知能が、すでに現実社会に進出している。
名古屋のタクシー会社では、乗降客データと、携帯電話会社の位置情報を学習させ、客がいる場所を指示する人工知能を導入、
客の数を大きく伸ばしている。

さらに人工知能が、人間を評価するという事態も起こっている。
シンガポールのバス会社では、運行記録をデータ化し、事故を起こす危険性の高い運転手を人工知能が見つけ出している。
引っかかった人は、会社で講習を受けさせている。
アメリカでは、過去の膨大な裁判記録を学習した人工知能が、被告の再犯リスクを予測し、刑期の決定などに関わっている。
実際に再犯率は、減少しているようです。
日本のある企業でも、退職の予兆がある人を、人工知能が事前に察知するというシステムを導入した。このシステムは
社員の面接記録にある文章と、既に退職した社員の面接記録の文章を学習させて、判断しているそうです。
面接した上司が、気づかない場合もあるようで、上司の人は戸惑っていました。

これらの原因は、現在の人工知能が回答(結果)しか示さないからです。人間は、結果に至る行程を伴って判断しますが
現在の人工知能は、この行程の段階がブラックボックス化しており、「何故、この結果を導き出したのか」について提示
されないため、人間は戸惑いを隠せない状況にあります。

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