フォントの世界

デザイン部のアートディレクターです。
今日はフォント(書体)についての小話をさせていただきます。

日常の業務の中でWord、Excel、はたまたIllustratorなどを通して、
日常的に、フォントを目にしていると思われますが、
実は、これらのフォントは血の滲むような努力の末、デザイナーが
製作しているのです。

具体的な例を上げてみましょう。

font x 01

ここに大文字の「X」があります。
実はこの一文字の中にも細かな調整が施されています。

font x 02

赤いガイドを引いてみました。みなさんもうお分かりですね?
「X」という文字は、単純に線を2本重ねてるわけではないのです。
人間の目は不思議なもので、単に線を2本クロスさせただけですと、
錯視によって、ずれて見えてしまうのです。
よって、書体デザイナーが自分の目とセンスを頼りに、美しい「X」となるよう、地道に調整を施しているのです!(あぁ、なんて素晴らしいのでしょう!)
この地道な調整を「視覚調整」といいます。

この例ではアルファベットでしたが、これが日本語書体だとどうでしょうか。日本語書体にはアルファベットの他に、平仮名、カタカナ、漢字などなど、収録されてる文字情報は多岐に及びます。
平仮名、カタカナはまだかわいいものですが、問題は漢字です。
漢字は数えればキリがないほど存在しますが、これらの調整も勿論、
デザイナーが自分の目とセンスをたよりに一つ一つ「視覚調整」を施しているのです…。

皆さん、書体を使うときは、時々でよいのでデザイナーの苦労を思い出していただけるとありがたいです。

デザイン部 A.D